品質重視のブランド作りが、お客様から選ばれる最大の理由です
少し自慢のように聞こえてしまうかもしれませんが、Mauve pink ブランドは、お客様からの評価(レビュー)が高いことに特徴があります。
- 「ラッピングがとってもきれい」
- 「返信がていねいで、安心できました」
- 「相談に乗ってもらいながら購入できたのが良かった」
などのサービス面の評価もそうですし、
- 「本当に履きやすくて合わせやすい!」
- 「私のクローゼットはMauve pink さんの一色です!」
という品質面での嬉しいメッセージを直接いただくこともあります。
最近では縫製をお願いしている工場の方から「mauve pink さんはセンスがいいから売れているんだと思うよ!」と褒めていただく機会もありました。
リピーターのお客様も多く、年々右肩上がりにMauve pink が成長している背景には、品質へのこだわりがあることはまちがいありません。
今日は私たちが、服作りで意識していることをお伝えしていきます。
服作りの品質が問われる生地へのこだわり

服作りは、とにかく「生地」が大切だと思っています。
経営的なことを考えれば、生地代は「コスト」と見ることもできます。ですが一方で、お客様からの評価につながる重要な部分でもあります。
最近は値段を気にすることなく、とにかく品質が良いものを使っています。
自分自身が「やっぱりあの生地にすれば良かった…」とあとから思いたくないですし、そこを妥協してしまうと、商品説明の文章を書く際の意欲もなくなってしまいます。
逆に考えれば、良い生地を使って可愛い服ができあがれば、文章を書いて発信する気持ちも自然とあふれてきます。
生地選びのポイント

基本的にmauve pink では、デザインよりも先に「生地」から入ることが多いです。
パリッと履きたいのに薄い生地では変ですし、反対にテロっとした服を作りたいのに硬い生地では表現ができません。
ファストファッションなどでよくありがちなのが、デザインはすごく良いけれど生地がイマイチで、一度着たら型崩れを起こしてしまうようなパターンです。
「あれ、なんかおかしい…」ってなるんですよね。
そこで私たちは生地にこだわるわけですが、これがとにかく種類が多いんです。Mauve pink のメイン素材であるリネンひとつをとっても、とにかく数が多い。
ではどうするのかというと、
- 生地サンプルの取り寄せ
- 定番商品作り
を大切にすることで良い生地を見つけていきます。
ムダを削るから生地の品質にこだわれる
「値段を気にすることなく生地を買っている」と冒頭に近いところでお伝えしましたが、それができるのは「ムダ」を削っているからなんです。
初めて使う生地の場合には20cm四方ぐらいの「生地サンプル」を取り寄せるのが普通ですが、それを実際に洗濯してみて肌触りや質感が変わらないかなども事前にチェックします。縮み具合などもチェックします。
その後、気に入った生地があれば購入し、服を作ります。
ここで注意が必要なのが、生地サンプルの時点では良いと思ったものでも、服として仕上げてみるとイマイチということはよく起こる起こるということ。
だからこそ、本当に良い生地で出会った場合にはそれを「定番化」させます。生地は一緒だけどデザインが違うものを作っていくのです。

定番化させることでブランド全体の統一感も出せますし、お客さんからも「あの生地だったらまた買いたいです!」という要望もいただけるようになります。
こうしてヒット商品が生まれれば、その定番化させた生地を大量購入します。
1反で6万円ぐらいする生地を、5反まとめて買えば送料が無料になるなど、ちょっとしたコストダウンを図ることができるわけです。
生地選びは、仕入れてきた数からの経験則も重要な判断材料です。
私はこれまで1年で200~300万円ぐらいを生地代に使っていて、今年(2020年)は500~600万円に届きそうです。
このような生地の購入経験はそのまま、服の品質向上に役立ちます。
デザイン面での品質向上はサイズ感で

Mauve pink の特徴として、カッチリとしたデザインの服が少ないというのがあります。基本はフリーのワンサイズです。
ひとつにはオンラインで購入していただく販売形式なので、試着がそもそもできないという前提があるからです。
ウエストマークをせず、袖まわりは動かしやすく。ナチュラルだけどカフスのボタンでメリハリをつける。そういった機能美を追求しつつ、見た目の美しさとのバランスをすごく大切にしています。
これがMauve pink 最大の特徴、「着やすいのにスタイリッシュ」を実現させている秘密でもあります。

そしてもうひとつ、複数のサイズを作ってしまうとどうしてもコストがかかり、値段に反映されてしまうという理由もあります。
リネン素材は年々、生地の価格が上がっています。その中で少しでも販売価格を抑えてお客様に提供できるようにするための策でもあるというわけです。
女の子が好きなデザインを追求する
Mauve pink のデザインの基本は「リゾート系」で、そもそも動きにくい服は作らないという基本のコンセプトがあります。
そういったサイズ感での品質向上を大切にしていますが、その上で「スタイリッシュ、だけど可愛い」を感じてもらえるような取り組みも当然しています。
ファッション誌はもちろん研究しますし、お気に入りのデザインはアイデアとしてストックします。
良い生地が見つかればお気に入りのデザインをベースに、パタンナーさんに服を作ってもらう。試作品をみて作り直し、最終仕上げをする。
基本的な工程を妥協なく繰り返すことで、Mauve pink クオリティができあがっているのではと考えています。

会える距離の縫製工場がポイント
Mauve pink では、ハンドメイドとは別にアパレル事業部を持ち、工場生産による品質管理もしています。
私たちがお願いしている工場の働き手は全員が日本人。つまり、正真正銘の「MADE IN JAPAN」で生産しています。
さらに品質面で意識したのが、会える距離にある縫製工場に依頼するということでした。
車で20分の距離を、週に3回ほど往復します。毎回自分たちで受け取りに行くことで得られるメリットは「商品への妥協がなくなる」ことだと思っています。
お互いに顔を普段から合わせるわけですから、変なものを渡せない意識が働くのではという考えもありますし、コミュニケーションを日ごろから取っておくことで多少のムリも聞いてもらえます。

包装時に毎回検品をしているのですが、本当に良いものが毎回工場からあがってくるので感謝の気持ちも伝えられます。
このように在庫を持つことで、
「早く届いて嬉しい!」というサービス面での顧客満足度も上がってきています。
このように書くとハンドメイド部のほうはどうなのだろうと思われるかもしれませんが、こちらはこちらで魅力がたっぷりあります。
縫製技術の向上はもちろん、お問合せに対してていねいに対応し、わかりにくい部分は写真を共有することでスカート丈のサイズを決めたりと、ハンドメイドならではの長所を生かしています。
ここまで、「生地選び」「デザイン」「縫製技術」の3方向から、Mauve pink の品質向上の取り組みをお伝えしてきました。
今日はお伝えできませんでしたが、発送方法など細かな部分の見直し・改善も日々行っています。
お客様から選ばれるアパレルブランドを目指し、これからも品質重視のブランド向上を心掛けていきます。

