コロナの渦中であっても強いEC販売型のハンドメイド起業
2020年4月現在。私たちはコロナショックとも言われる、かつてのリーマンショック以上の経済的不況の入口に立っています。
各企業もテレワークに切り替え、エンタメ番組なども「リモートワークでお届け」というメッセージが目立つようになりました。
そんな中で今日お届けする記事の結論は、

オンラインで販売するハンドメイド商品は、この状況でも強い。むしろ以前よりも売上が伸びている!
という事実を踏まえながら、改めてオンライン販売、ECサイト販売、ネットショップの強みなどを整理しながら、今後に備えた働き方を見直していきたいと思います。
もしやろうと思えばできる環境だったという人はぜひ取り入れることをお勧めしますし、どうやればオンライン販売の仕組みを導入できるかわからず保留にしていた方は改めて真剣に考える機会になればと思います。
ECサイト、オンラインの強さ

ECサイト販売、ネットショップはコロナの状況に本当に強い。
これは今回に限らず、これまでの不況や災害、不測の事態であっても強いというのが私の実感です。ものごとに左右されない。地震や台風、災害時でも売れる。国の援助を心配する必要もない。なぜなのか?
まずは上記の理由を整理していきましょう。
1.距離が関係ない
オンラインで商品を販売するということは基本、距離が関係ありません。
九州にお店(EC)があったとしても、札幌在住のお客さんはワンクリックで購入できるのがオンライン販売です。今となっては当たり前すぎる事実ですが、これは本当にすごいことです。
お店(実店舗)がある地域で大きな地震があり壊滅したとしても、売り場がオンライン(EC店舗)ならば、どこでも世界でもモノを売ることができます。
2.外出できなくても関係ない
大きなショッピングモールは、2020年の4月現在、コロナウイルスに伴う非常事態宣言の影響で服売り場がCLOSEしてしまっています。
これはつまり、消費者がモノを買いたくても外で買えない、という状況です。買いたい欲求はある。でもその欲求を満たせるのは終息後のこと。
そういった状況の中であっても、ECサイトでオンラインで発売しているものであればスマホをタップするだけで、PCのマウスをクリックするだけで購入できます。

自宅で非日常を楽しめるキャンプ用品や、家にいても楽しめるオンラインゲーム機などは人気ですが、それを購入できるのはオンラインで購入できる環境があってこそですね!
外出できない事態であっても家で楽しめる商品は、こういう状況下で大きな強みを持ちます。
「mauve.pink」では服を中心に扱っていますが、非常時であっても外に出なければならない人であれば服を新調しなくてはいけない場面もあると思います。
最近では、ZOOMなどのビデオ通話サービスを使ったリモートワークが増えてきているため、“上半身映え” なんていう言葉も生まれています。
3.売り手側にもメリットがある
オンライン販売の仕組みって大変なことが多そう…と考える人も少なくないかもしれません。
ですが実は、売り手側にとってもオンラインの仕組みは都合の良い側面がたくさんあります。
なぜなら、従業員の管理、勤怠などなど、一歩も家から出ずにチェックを済ませることができますし、仕入れなどもオンラインで取り寄せてしまえば一発で解消です。
配達などもレターパックを使えばほとんどの地域まで1日で届けてくれます。

しかも一回たったの370円です…
また、曜日も時間も関係なく、昼夜を問わず関係に売れまうし、1日中遊んでいても勝手に売れています。
だからといってオフィスから離れられないのかというと、それも違います。
メール返信はいつでもどこでも、スマホひとつで簡単にできます。時間に囚われることなく、縛られることなく事務作業ができてしまうのも大きな魅力のひとつなのです。
店舗やオフラインのデメリット

2019年までの小売業界の動向を見ていると、「体験」の大きな見直しが行われ、EC販売が中心だった企業も実店舗を持つ傾向がありました。
しかし改めて今回のコロナの影響を考えると、実店舗のみで展開していることのデメリットや、仮にオンラインとの両軸からの展開であっても家賃を含めた固定費の存在が大きな負担となっている現状があります。
また、こういった災害時の状況を除いたとしても、店舗のデメリットは存在します。
例えば、次に挙げるようなことです。
1.出歩くのは意外と大変
広い店舗だと歩いて服を見歩くのが大変、という声はオトナになるにつれて増えていくように感じます。
高校生ぐらいの時は、街の中や店舗内をウロウロすること自体が楽しいという感覚があったりするものですが、オトナになると買うことが「目的」になるため、「ウロウロするのは疲れる」という声を持つ方も多いと思います。

人と会うのはお茶やランチをする時だけ。買い物は個々人。オトナになるとそれが当たり前だったりしますね。
そういった点から、店員のアドバイスはいらないと考える人であればECサイトで十分かもしれませんし、交通費もかからなければ、化粧する億劫さも感じずに済みます。
専業主婦や家で仕事をしているような、普段はあまり外に出ない人にとってはそういった傾向もあると思います
2.どこに買いに行けばいいか分からない
自分で服を選べない、お店選びが苦手という方は、買い物同行のアテンドをお願いするケースがあったりします。
心理として、店員さんもバシっと服装が決まっているため、店内に入口からして入れないという方もいることでしょう。
ちゃんとした格好しないと入れないという思い込みであったり、もしくは実際にお客側の服装次第で店員さんの扱いがぜんぜん変わってしまうことも実際にあります。
店舗のデメリットをネットショップは解消する

ここまで示したデメリットに対して、ECサイト、ネットショップは買い手にとって非常にフレンドリーです。
ひとつには、何よりも「選びやすさ」があると考えています。
なぜなら、「カテゴリ」を選択し、「半袖」「長袖」、などのテイストを検索にかけることができるからです。
「試着が必要な人もいるのでは?」という懸念がある方もいると思いますが、例えば工夫として、Aラインなどふわっとしたものなので試着不要なものを購入することも手です。

ネットショップによっては試着してみて気に入らなければ返品も可、というところもありますね!
身体のサイズを事前に計って登録するサービスもあれば、返却のしやすさをウリにしているショップもあります。負担は送料のみ、連絡先に佐川急便さんが駆けつけてくれたりなど、返却のしやすさは安心感にもつながります。
売り手側としては「返却」というのは大きなリスクのように感じるかもしれませんが、実際に2年1回ぐらいの頻度でしか起きなかったりします。
ハンドメイド、手作りなのであれば、事前のお客様とのやりとりで解消もしやすいため、基本的に服のサイズやテイストが合わないってことはないと考えても良いぐらいです。
また最近では、動画などで事前に試着した場合の様子を載せ、1回ぐるっと回って見せて服をふわりと見せるだけで、床置きやマネキンよりも立体的に見れるようになります。
よりテイストが伝わりやすくなりますし、「minne(ミンネ)」などは実際には動画へのリンクに飛ばすことができる仕様になっています。
ほかにも、生地の見本を事前に送るなどの工夫で購入ハードルを下げ、実店舗との差を埋めることもできるわけです。
withコロナの時代だからこそのオンライン販売

ネットショップの導入は、参入障壁が低いため競合が多いという面もあるのが事実です。
しかしこれを逆に捉えれば、出品者が複数の場所に出せるメリットもあります。
minne(ミンネ)やCreema(クリーマ)、iichi(イイチ)などの販売プラットフォームだけでなく、カラーミーショップやBASE, STORES など、選択肢はたくさんあります。
これが実店舗だった場合には、毎回「融資+従業員」が必要になる可能性を考えると、インターネットの存在は偉大です。

しかも現在は、食べ物なども含め、さまざまなものが出品できる環境ですよね!
minne(ミンネ)やCreema(クリーマ)を覗いてみて、そこで扱ってるようなものであればあなたのお店のものを売ってみる価値はあります。
これからハンドメイド起業やアパレル起業を考えている人だけでなく、そのほかの分野での「モノづくり」をしている人にも、このwithコロナ時代には検討していただきたいと思うのです。
1,000万円をかけて店舗を持つ必要はありません。
まずは軽い気持ちで、ふわっとネットショップを始めてみる。そこから大きな転機が生まれるかもしれないと思うと、まずは小さくても良いので始めてみるのは、とてもお勧めです。

