ハンドメイド販売サイトの選び方(3社比較)
- 「ハンドメイド作品を販売サイトで売ってみたい!」
- 「ハンドメイド起業を目指してがんばりたい!」
そう考えた時に最初に気になるのが「どこの販売サイトを使えばちゃんと売れるの?」という部分だと思います。
今日の記事では特に有名な3社「minne(ミンネ)」「Creema(クリーマ)」「iichi(イイチ)」を比較しながら、手数料の違いだけでなく、どんな作品が売れやすいのかという傾向も含めてお伝えしていきたいと思います。
手数料の比較一覧
サイト名 | 販売手数料 | 振込手数料 |
minne(ミンネ) | 11% | 一律175円 |
Creema(クリーマ) | 10% | 3万円未満:172円 3万円以上:270円 |
iichi(イイチ) | 20% | 3万円未満:172円 3万円以上:270円 |
- 初期費用:登録/月額料
- 販売手数料:本体代金から引かれる手数料の割合
- 振込手数料:売上を銀行口座に振り込む際の手数料

初期費用は3社ともすべて「無料」なので安心!
Creema(クリーマ)とiichi(イイチ)に関しては、 ジャパンネット銀行を利用する場合には一律54円の振込手数料なのよ。
各社のユーザー層と特徴
販売サイト名 | 商品の特徴 | 利用ユーザー |
minne(ミンネ) | アクセサリー中心。低価格のものが好まれる | 10代後半~30代の女性 |
Creema(クリーマ) | 価格設定が高めなため服などが売りやすい | 20代~40代女性 |
iichi(イイチ) | プロが品質にこだわったものを販売 | 都会派、洗練された男女 |

iichi(イイチ)はハンドメイド初心者が参入するのは難しいかも。
ではここからは具体的に、ハンドメイド作家さんの特徴別に「販売がしやすい、売上が立てやすい」という視点からサイトご紹介していきたいと思います。
minne(ミンネ)を選ぶと良い人
minne(ミンネ)は、アクセサリーや小物系のハンドメイド作品が多く、販売価格も低めのものが多いのが特徴です。月に1回、毎月月末〆の翌月末支払いになっています。

『mauve pink』では平均単価を12,000円に設定しておりますが、売れるシーズンですと月に大体170着前後の服が売れています。全体の中で2割ほどが「minne(ミンネ)」経由のお客様からご購入いただいております。
国内最大級のハンドメイドサイトですので、利用者が多いのが何よりも特徴。そのため集客力への可能性を秘めていますが、同じく競合(ライバル)が多いということにもなります。
客層の若さと集客力の高さから、薄利多売を目指す作家さんも多くいるのが「minne(ミンネ)」の特徴です。初心者の作家さんも多いので、”販売サイトの利用に慣れる” という部分ではオススメ。
「minne」には使いやすいスマホアプリも用意されているので、パソコン環境が無くても安心です。
デメリットとしては説明欄に文字制限があるため、存分に商品紹介ができないところ。
ハンドメイド作品を販売・購入できる! ハンドメイド作品のオンラインマーケット≪minne(ミンネ)≫
Creema(クリーマ)を選ぶと良い人
Creema(クリーマ)は「服」を中心に、大人の女性に選ばれる作品が中心となって販売されているのが特徴。minne(ミンネ)と同じく、月に1回、毎月月末〆の翌月末支払いになっています。

『mauve pink』では繁忙期になると月に170着前後の服が売れていますが、その売上の7割を占めているのが「Creema(クリーマ)」です。
利用者も大人の女性が多く、販売サイトの平均単価もやや高めなのが特徴。
『mauve pink』も商品の平均単価が12,000円ですので、提供商品と販売サイトの相性がとても良いため売上にも大きな影響が出ているのだと思います。
そのほかにも、
- 写真掲載が10枚可能(minneとiichi は5枚)
- キャンペーン内容を事前に知らせてくれる
- チェックボタン1つで海外サイトでも販売できる
- 自分でも特集を組むことができる
- キーワード設定をすれば特集にピックアップされやすい
など、他社サイトにはない特徴も多くあります。
そして実はこれらが、Creema(クリーマ)でもっとも『mauve pink』が売上を出せている理由でもあります。そのあたりのハウツー記事をこれからどんどん増やしていこうと思っていますので楽しみにしていてください。
iichi(イイチ)を選ぶと良い人
都会派、洗練された印象のあるサイトが特徴。職人レベルの作品が多く並ぶハンドメイドマーケット。振込日が月に1回、毎月月末〆の翌月20日支払いなので家計のやりくりに嬉しい設定との声も。

とにかく世界観にこだわりのあるサイトで、作品の品質だけでなく写真のクオリティも高くなければなかなか編集部のピックアップでトップページに自分の作品が載ることはありません。
日本の木工・陶器・ガラス・皮革・染織など、さまざまな分野の作り手の作品を購入・販売できます。男性の購入者も多いのがほかの販売サイトとは大きく違うところ。
プロも多く出店しているのが特徴なため、初心者のハンドメイド作家にとっては少しハードルが高く感じられるかもしれません。
『mauve pink』 では全体の1割を「iichi(イイチ)」からの販売でお届けしています。
海外版の『pinkoi(ピンコイ)』にも出品することができますが、こちらはCreema(クリーマ)と異なりサイトへの別登録が必要になります。
販売サイトはいくつ登録すると良い?
ハンドメイドの販売サイトを調べていると、1つだけに登録した方が良いという説明もあれば、複数に登録するのがオススメという情報も出てくることでしょう。
ここでは『mauve pink』の考え方をお伝えしたいと思うのですが、現状私たちは「minne(ミンネ)」「Creema(クリーマ)」「iichi(イイチ)」の3社に登録しています。
これまでの解説にあった通り、
- 売上の2割を占める……minne(ミンネ)
- 売上の7割を占める……Creema(クリーマ)
- 売上の1割を占める……iichi(イイチ)
となっています。
ですが最初は「minne(ミンネ)」ひとつから始め、1~2ヶ月使ってみて慣れてきた段階で残りの2サイトへの登録・販売をスタートしました。
現在では操作にも十分なれていますが、季節ごとに写真を入れ替えたり、在庫確認をしながら調整、販売サイトの仕様変更などについていくことを考えると3社以上の導入を私たちも考えておりません。
それよりも、自分たちのハンドメイド作品に合う販売サイトを見つけて徹底的に使いこなすことをお勧め致します。
販売サイト以外で売る方法

販売サイト以外で売る方法についても少しだけご紹介したいと思います。
フリマアプリで販売する
ひとつはフリマアプリを使った販売方法です。インターネットを使って商品を売ることが初めての人は、まずはここからスタートするのも手です。ただし低価格での販売を求められるため、ハンドメイド起業などを目指している場合には向きません。
『mauve pink』でも一斉在庫処分などを実施する場合にはフリマアプリも検討します。
独自ショップで販売する
STORES.jp(ストアーズ・ドット・ジェーピー)、BASE(ベイス)、カラーミーショップ、などに代表される独自ショップを運営してハンドメイド作品を売るのもひとつの手です。
ただし本日ご紹介した販売サイト3社と比較した際に、どうしても集客・販路の確保の部分で自力が問われる部分が多くなるため注意が必要です。
Instagram など、自身でSNSアカウントを育て集客力を身につける必要などが出てくることをあらかじめ想定しておきましょう。
ショッピングモールへ出店する
Amazon(アマゾン)や楽天市場へのモール出店という考え方もあります。
こちらは初期費用(導入費)のほか、月額費用(固定費)、販売手数料(成約手数料)、クレジットカード決済手数料、そして契約期間の縛りなどが発生します。
また、知人のあるハンドメイド作家さんは楽天市場に出したとたんにあまりに売れすぎて生産が追いつかなくなってイヤになった…、という話をしてくれたことがありました。
これらのことから、一個人としてハンドメイド起業を始める場合には選択肢から外して良いと考えます。
販売サイトの選び方・まとめ

販売サイト選びでは「手数料」の部分がどうしても気になってくると思いますが、それよりも大切なのは「ちゃんと売れる」ということです。
そこで重要になってくるのが「商品と客層の一致」です。
販売サイト名 | 商品の特徴 | 利用ユーザー |
minne(ミンネ) | アクセサリー中心。低価格のものが好まれる | 10代後半~30代の女性 |
Creema(クリーマ) | 価格設定が高めなため服などが売りやすい | 20代~40代女性 |
iichi(イイチ) | プロが品質にこだわったものを販売 | 都会派、洗練された男女 |

まずは自分のハンドメイド商品と、販売サイトの利用ユーザーの相性が良いかどうかを必ずチェック!
これらを加味しながら、まずはひとつの販売サイトからスタートさせ、少しずつ慣れてきたところから複数社のサイトに登録していくことをオススメします。登録マニュアルはどこのサイトもていねいですので、始めるにあたって大きく迷うことはないと思います。
また、事業としてハンドメイド起業を考えているのであれば、より戦略を細かく立てられる販売サイトを利用することをオススメします。
『mauve pink』では売上の7割を「Creema(クリーマ) 」が占めていますが、そこには商品と客層の一致以外にも理由があります。
- 写真掲載が10枚可能(minneとiichi は5枚)
- キャンペーン内容を事前に知らせてくれる
- チェックボタン1つで海外サイトでも販売できる
- 自分でも特集を組むことができる
- キーワード設定をすれば特集にピックアップされやすい
これらが実際にどのように日々の販売に影響してくるのか?
『mauve pink』では月に50~70枚の服が売れるため、稼動日数20日の中で、1日2~3着ペースで仕上げるという体制になっています。
ここまでを実現するために私がこれまで実践してきたこと。それを今後もこちらのサイトでお伝えしていきますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね!

