ハンドメイドの縫製を外注する方法

ハンドメイドの注文がどんどん入ってくるようになると、日々の制作が追いつかなくなるタイミングがやってきます。

どうにかこなせても、いつも注文をさばくことに追われ、「何のためにハンドメイドで起業したんだろう…?」と悩んでしまうことも十分に考えられます。

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そこで今日は、自分では制作せずに外注(アウトソーシング)をうまく使って日々の労働業務から抜け出す方法についてお伝えしていきたいと思います。

縫製を外注依頼するための3つの方法

自分の代わりに縫製をしてくれる外注先を探す時、私はまずこの3つの方法を考えるようにしています。

  • 縫製が得意な知人を探す
  • SNSで縫製が得意な人を探す
  • 外注プラットフォームを利用する

もっとも手っ取り早いのは3つ目に挙げた「外注プラットフォーム」の利用で、有名なサービスには「nutte」さんがあります。

  1. 作りたい物をイメージして依頼表を作成(無料)
  2. 要望に合う職人さんを選んで契約を結ぶ
  3. 生地やパーツ、デザイン詳細を職人さんと相談、作成
  4. 手元に届く

という4ステップで気軽に頼めるのが特徴で、手っ取り早く縫製を代行してくれる人を探すには非常に便利なサービスです。

ただしハンドメイドの場合は、型紙や材料などを送る手間やお金、やりとりのメールもこまかくなりがちなので、遠方の方との契約ではいろいろと負担も出てきます。

「nutte」のようなマッチングプラットフォームを利用する場合、ほとんどの場合は直接取引/直接のやりとりが禁止されているので、そのあたりもやや面倒です。

そこで次に注目したいのが、近場に住む人で安心して任せられる人を見つける方法です。

近場に住む人へ外注依頼する場合のコツ

縫製が得意、または教えればできるレベルの知人に発注するのが一番頼みやすいと私は考えています

近場に住む人であれば郵送費かかりませんし、こまかなコミュニケーションをとりやすいことが何より大きなアドバンテージです。

また、本人はムリだったとしてもまた別の知人を紹介してくれるケースもありますし、他にはインスタグラムのSNSなどで募集する方法もあると思います。

1週間に1回、材料を渡したり納品したりする日を決め、それ以外はメールとエクセルでの管理だけでも安心して任せられる体制は十分に作れます。

気になる外注費はいくらぐらいに設定する?

私の場合の「外注費の決め方」ですが、まず自分で制作時間を計ってみることが多いです。

その時に、ある程度作業に慣れた状態で時給が1,000円になるように設計をしています。現在2名の方がスタッフとしてかかわってくれていますが、それぞれの方に毎月15万円前後はお給料としてお支払できるような体制にしています。

工程管理はオンラインで行う

表計算ソフト(エクセルやスプレッドシート)が得意な人に私は、オンライン上で工程管理できるような管理票や発注書を作ってもらい、そちらで管理をしています。

発送までをトータルでお願いする場合には、チェック欄に「済み」と入れられるような仕様にして、マネジメントに不備が出ないようにすることが大切です。

外注相手を選ぶ際に気をつけたいこと

これは私の考えですが、経済的に切迫していない人にお願いすると良いのではと考えています。

ハンドメイドも商材によっては季節によって繁忙期と閑散期があるため、旦那さんがちゃんと仕事をしている主婦の方などはオススメです。

外注スタッフとのコミュニケーションのコツ

良い在宅ワーク環境を提供し、外注スタッフさんのモチベーションをアップさせることもマネジメントにおいては必要になってきます。

「Creema(クリーマ)」や「minne(ミンネ)」などの販売プラットフォームであれば、レビュー欄に「縫製がキレイでした」などのコメントが付きますので、それを各自でチェックしてモチベーションに変えることもできます。

良いレビューが書かれていると純粋に嬉しいです♪

褒めるべきポイントで褒める、仲良くする、というのもコツです。

お金という報酬だけでは人のモチベーションは脆くなりがちですので、達成感であったり、月末に毎月1回はみんなで飲みに行くようにしたり、工夫は必要でしょう。

私も繁忙期が終わりひと段落した際にはスタッフのみんなと一緒に遊びに行ったりもしています。

ふつうのおしゃべりでも気分転換になるんですよね!

自分にとっては外注先のスタッフというだけですが、そこを外注っぽく扱わないように接することが大切で、やりとりもLINEでグループを作ったりしながらコミュニケーションを積極的に取るようにしています。

それに、外注さんがいると責任も生じてやる気も出て、社会貢献感も出るんですよね!(雇用を生みだしている!って)

作業負担を減らしたくなった時のために、今日は外注依頼の方法などを見てきましたが、やはり個人で起業をする以上、「自分のためだけに働くことの限界」はあると思っています。

私自身、人(スタッフ)さんのために頑張ろうと考えると、モチベーションが湧いてきます。

外注依頼(アウトソーシング)はこのように、あらゆる面で好影響を私たちに与えてくれます。ぜひ注文が増えて忙しくなってきた方は、お早目に外注にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

また新しい景色が見えてくるんじゃないかと思います。

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