採用にこだわった縫製チームづくりがMauve pink の強みです
こんにちは、代表のYumikoです。今日は私たちのつくる服が、お客さまに喜んでいただけるようにするため、採用からとてもこだわっている…というチーム組織のことをお伝えしたいと思います。
縫製技術の高い人を採用する…という話ではなく、私たちのことを理解し、共感し、一緒に気持ちよく働ける仲間だからこそ仕事環境も良くなり、日々の仕事の質が上がる、と考えています。
もちろん縫製技術もある程度は必要ですが、それがすべてではないということです。

不思議なもので、ただ淡々とつくった洋服というのは、仕上がりに一見の不具合がなかったとしても、小さなところで縫製が雑になり、結果として販売サイトでのレビュー評価があまり良くなかったりする…ということがあったりします。
つまり、良い仲間がいること、働く良い環境があることは、結果として良い仕事につながり、良い作品がお客さまのところへ届けられるということになります。
今日はそんな私たちの、縫製チームの「職場環境」のお話をしていきたいと思います。
一緒に働きたいと思ってくれている方に読んでいただければ幸いですし、こういうような仕事環境のもとでお客さまに届けられる商品、作品がつくられているということを知っていただける機会になればと考えております。
なぜ自主的にやる気を出して働けるのか?

技術というものは、教えればある程度は身につきます。ですがその先、どんどん縫製技術が上がるかどうかは、また別のところに答えがあります。
Mauve pink のブランドは、一人ひとりの縫子さんが、私から「ああして、こうして」という指示が出る前に技術改善するところに特徴があります。
それどころか、もっとこういう風に縫えればクオリティが上がるのにという部分に対しても自主的に学んでいます。
これが反対だと、どうでしょうか?
技術は教えることができますし、教えれば成長もあります。ですが、その人が愚痴ばかりをこぼし、仕事にも不満があるとしたら…。
おそらく、あまり一生懸命にはがんばれないのではないでしょうか。

縫う仕事というのは、もっと良いものをつくり届けようという意識からはじまり、「お客さんの立場だったらこれぐらいのできあがりの服だったらイヤだって思うよね」と先に気づける思いやりの精神が大切です。
だからこそ誰かからの指示があるわけでもなく、いろいろなグッズを自分で買っては学ぶ、ラッピングに対しての新しい工夫などを発見し、自主的にチームへ提案する、ということが自然にできることが大切です。
そのために私が心掛けていることがいくつかあります。
自律的に自走する組織づくりのコツ

Mauve pink の縫製チームは、少し特徴的な組織づくりをしています。
ひとつは、お客さまからの感想やレビューを、作り手である縫子さんたち全員に共有しているのが特徴です。
さらにいえば、売上などもすべて公開し共有していますし、クレームなどがあればそれもすべて知ることができるようにしていますし、経費などの用途もすべて公開しています。
自分たちの仕事によってどんなリアクションがあったのか? エンドユーザーの反応が見えることは仕事に大きく影響します。
「今月は注文が多いから早く仕上げなきゃ…!」と焦ることでクレームに結果としてつながってしまう経験をすれば、次回からはどんなに忙しくても品質へのケアを忘れないはずです。
誰かに「ああして、こうして」と指示されても納得がいかなかったとしても、お客さまからのダイレクトな反応であれば納得感を持てます。
お金の使い道も透明性高く公開することで、チームのなかに不信感がでなくなりますし、しっかりとボーナスやお食事会のような形で利益を還元することは、チームメンバーの意欲にもつながります。
チームメンバーの満足度を高める。仲間を大切にする精神を持つ。それが経営者やオーナーには跳ね返ってくるのだと思います。

こういったことを大切にしつつ、日々の言葉づかいも大事にしています。
マイナスな表現や言い回しをしなくなったことで、チームのなかで誰も愚痴を言わなくなりました。その結果、マイナスに思えるできごともなくなりました。
その結果、たくさん売れるようにもなりました。
売れるという状態は、商品を良くすることだけに注力するのではなく、チームメンバーの一人ひとりを大切にし、より働きやすい環境をつくっていくことに良い循環をつくりだすポイントがあるのだと考えています。
採用で意識している「人」の見極め方

私の採用ポリシーは、「性格がいい人」「仲良くやっていけそうな人」であることを大切にすることにあります。
技術力は、練習すれば上手になります。仕事がテキパキ早いのはもちろんいいけど、それもどうにかなります。
それよりもむしろ、「素直に聞いてくれる」「できないことをちゃんと聞けるコミュニケーション力がある」などのほうが大切です。
やっぱり私も人間なので、好きな人にお仕事を振りたいと思いますし、お客さんからの喜びをシェアして分かち合える人がいいなと思ってしまいます。
そういう関係性であれば、好きになればなるほど、もっとその人に良くしてあげたいって思えますよね。そういう循環をつくりたいと思っているんです。
私は前職で建設会社の営業をしていた頃、利害関係で競争したりマウントをしたりするような人間関係のなかでとても疲れてしまった経験があります。
と同時に、面白い経験もしてきました。

自分の成績をあげるために、仲間を蹴落としてでもノルマを達成しようと考える人たちよりも、さまざまな関係者とただ仲良くしていただけの私のほうが営業成績が良かった…というできごとがあったんです。
会社というのは、基本的にはだいたいがイヤなところなんじゃないかなと思っています。だからこそ、自分が楽しくなるような仕事をしてほしいという願いが、いまのMauve pink の仕事環境にも表れています。
「自分を楽しくさせてあげる」はキーワードです。

Mauve pink の仕事場には、ミーティングも硬い話もなく、カジュアルな会話しかありません。むしろ私がそういう「どうするハワイいっちゃう!?」というような話しかできません(笑)。
みんなで旅行にいったり、みんなでマラソンにいったり。そういった、ただお食事会で親睦を深めるというのとは、またちょっと違うところもあり、それが良さでもあると思っています。
私自身もクロスフィットを日々のルーティーンに取り入れています。スポーツをするって、身体の健康にも心の健康にも、職場の健康にも大切なことなんじゃないかなって思うんです。
いろいろと今日は徒然と書いてみましたが、Mauve pink の作品が生まれるこの環境には、すごく楽しくて、心地よくて、自然と向上心を発揮できるような要素たくさん詰まっているということが伝わればうれしいなと思っています。
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yumiko
