初心者が販売サイトでハンドメイドを売る3つのコツ
ハンドメイド作品を minne(ミンネ)、Creema(クリーマ)、iichi(イイチ)などの販売サイトへ出品してみたものの、なかなか最初のひとつが売れない…ということもあると思います。
今日は初心者がどこに気をつければ売れるようになるのかというヒントを、
- 写真の撮り方
- モデルの選び方
- 商品説明の書き方
という、3つの視点から見ていきたいと思います。

すでに販売サイトで売ったことがある方にもオススメ!
写真の撮り方

販売サイトには、“売れる” に直結する「写真の撮り方」というのがあります。
逆にこれを知らないと、いつまでも販売サイトから作品(商品)を売るのは難しいとも言えます。いくつかのヒントを並べますので確認してみてください。
- マネキンではなく人をモデルにしているか?
- サイズ感が伝わる写真になっているか?
- 1枚目にオシャレな写真を掲載しているか?
- 主役が引き立つ背景になっているか?
- 全体像と細部の特徴の両方を伝えているか?
- アングルやテイストを揃えているか?
- 見て楽しい写真になっているか?
- 色味は実際のものに近いか?
- 季節を意識した写真を配置しているか?
ここでは「服」を売る場合を想定して説明をしていきますが、考え方の基本はアクセサリーでも家具でも同じですので応用してみてください。
実際の人をモデルに起用する

マネキンを使って撮影すると近くから撮りやすいというメリットもありますが、できるだけ実際の「人」をモデルに起用することをオススメします。
一番の理由はサイズ感が伝わりやすいことです。商品説明欄にモデルの身長なども記載できると買い手の方に親切です。ハンガーや床で撮ってしまうと、サイズに関する質問がたくさん届いてしまうことでしょう。
ネックレスも長さがわかるように必ず首にかけて撮ります。イヤリングも揺れる感じを出すなど、使っているカンジを必ず出すように意識してみてください。
Creema(クリーマ)なども人物優先でオススメの作品やクリエイターを取りあげる傾向にあります。
文章に書いたようなことを写真でも表現するようにすると、後から届く質問の多くを回避することができるようになります。
1枚目の写真では特徴・ウリを伝える

「華奢なストラップと、開いた背中で女らしいスカート」という見出しで実際に販売した、細ストラップのジャンスカがあります。
こういった商品の場合は、背中に特徴を出しているので、モデルさんにも後ろ向きで写真をとってもらうとウリが伝わりやすくなります。
1枚目の写真は必ずしも全体がわかる写真でなくてもOKで、座ってるワンピース写真などもトップの「オススメ」に表示されることもあるので、基本は「オシャレさ」を優先します。
作品が引き立つ背景を選ぶ
背景はとても大切です。背景選びが難しければ白壁、悩んだら白壁、なるべくごちゃごちゃしていないようにすると良いでしょう。
観葉植物を画面の端にチラっと入れたりするとオシャレになりますし、ドライフラワーやアクセサリーなどをさりげなく置くのもポイント。色々な方の投稿写真を見ながら研究してみてください。
また、オシャレ感も大切ですが、わかりやすさも大切です。全体像がわかる遠目で撮ったもののほか、前、横、後ろからも撮影します。
ファスナーがあるのか、どの位置なのか、など質問を想定して写真を撮るようにしましょう。
見て楽しい写真を演出する

作品のテイストにもよりますが、雑誌のように世界観を統一することが大切です。
タイマーなどで複数枚撮影をして、良いものを残すというのは基本。アップの写真は1個は必要(生地の素材の細部をみたいという要望を受けることがあります)。
服を売る場合ですと、まっすぐに立って撮ってしまうと面白くありません。くるっとまわって風になびかせている様子の写真を撮ると売れやすくなります。
写真の構図は、特に雑誌をみて考えるようにすると良いものができあがると思います。
色味は実際の作品に近いものになっているか?

色味には特に気をつけましょう。
なるべく本当の色に近づける。カーキと茶色は色が出にくいので、外で撮ると色味のズレが少なくなります。
また、外での撮影であればスマホでもOKですが、室内の場合だと一眼レフが必要です。明るさが全然ちがうんですよね(室内を明るくして対応すると色が変になります)。
素材によっては「透けますか?」などの質問も想定できるので、広げて光が当たるように撮影した1枚も用意しておくと良いでしょう。
季節を意識した写真を配置する
季節感に合わせて写真を入れ替えます。
たとえば夏から秋に向かう時期であれば、写真も文章も、秋モノの内容に都度変えていきます。
出品した作品は販売サイト上で「非公開」にできるので、いつも見てくれる人から見て新鮮に映るように、古いのを下げて新作を前に出したりと写真の並びを替えていきます。
これができるようになると売上も安定してきます。
モデルの選び方

服でいうと、ハンドメイドは中肉中背の、自分で着た時にどうなるかがわかるような人を選ぶことが大切です。若すぎない、歳すぎない、若干お客様に合わせる。
商品説明で使う1枚目の写真は「おしゃれにする」という話をしましたが、その写真も含め中肉中背のモデルさんでどうにか頑張ります。
モデルさんの選び方ですが、サイト登録しているプロの人に頼むか、知り合いに頼むか、という選択肢があると思います。ハンドメイド作品の場合は、知り合いでちょっとキレイな子にお願いするとけっこう喜んでやってくれたりします。
予算感としては、1回の撮影で3,000円~5,000円を基準にします。撮影時間は1~2時間。5~10着を撮影するイメージです。
お金を出すのであれば、最初はモデルさんよりもプロのカメラマンを雇う方がパフォーマンスは良いでしょう。
撮影頻度としての補足
撮影頻度は、モデルが必要な時は月に1回程度、撮影日に合わせて商品を準備します。
季節ものの場合はそのあたりも事前に計画し、いきあたりばったりにならないようにするとスムーズです。
最初のうちは撮影時間を多めに見込み、3時間ぐらいを確保します。予算も少し多めにして、交通費を出したりご飯をおごったりする形でモデルさんとの関係性を築くと良いでしょう。
カメラマンについては、知り合いやインターネットで探して、プロ以外でも上手な人を探せる時代になりました。
それこそ、インスタなどのSNSで見つけても良いでしょう。
商品説明で扱う文章の書き方

販売サイトへ出品すると、どのサイトでも「商品説明」を書くスペースが設けられています。
ここでは、お客様からの質問を想定して、先に回答しておくような書き方にすると売れやすくなり、メールのやりとりもスムーズになります。また、質問をもらうごとに追記します。
服の名前(ネーミング)は重要
変に凝った名前にせず、シンプルにしましょう。
NGの例:
「再販」「予約開始」「de」「大人可愛い♪」「受注制作」「真夏SALE」
OKの例:
「デニムサロペットスカート」「細ストラップジャンスカSML」
伝えるべき大切な項目

ほかにどんなことに気をつけて「商品説明」を書くと良いでしょうか?
どんな生地で作ったか、どこがポイントか、こういう時に着たらいいですよというシチュエーションを伝えることも非常に大切です。
コーディネートとしてスカートと合わせるとキレイ、袖はまくるといい、サイズは丈、身幅が何cmなのか、生地の種類、生地の薄さ(夏物だけど透けないよ、透けるのでペチコートはいてください)などは商品説明に記載しておくことをオススメします。
特に色については、より良くわかるように伝える必要があります(※クレームの原因に!)
オプション指定で、丈の長さを+500円、SMLなどのサイズが選べるようであれば明記。洗濯方法や注意書き(ハンドメイドは返品不可など)も記載しましょう。
可能であれば、モデルさんの身長、ウエストサイズや体重も載せることができると買い手側にとっては安心です。

あんまり長く文章を書きすぎると、肝心なところを読んでもらえないので注意!
宣伝文句などは1~2行程度に収めることを心掛けましょう。(例:日焼け気になりませんか? など)
使用しているミシンなども書くとハンドメイド感がより出ます。(例:JUKI工業用ミシン・ナオモト工業用アイロン・同アイロン台・3本ベビーロックミシンで仕上げ など)
商品名をこまかく流行の言葉に合わせておくこともコツのひとつです。(例:スカンツとはもう誰も言わなくなったのでワイドパンツと表記 など)
さらに売っていくためのアドバイス
色違いの商品に関しては、リンクを貼って別URLに飛ばすのがより多くの方へ商品をお届けするためのコツになります。

「別売りです」の記載では弱いんです…!
色だけでなく、生地の厚さでも同じことがいえます。
実際例としては、
●シワにならない透けない『オールシーズン細ストラップジャンスカ』もあります。
というようにURLをご案内しているものがあります。
黒を買った人があとで色違いを買うケースがあります。これは最初の購入時点でほかの色違いのページまで見てくださっているから起きる現象と言えます。
そうしないと逆に「色違いありますか?」と質問で来てしまうんですね。
まとめ
今日は『初心者が販売サイトでハンドメイドを売る3つのコツ』ということで、
- 写真の撮り方
- モデルの選び方
- 商品説明の書き方
を解説してきました。
作品(商品)が良いものであれば、今回の記事でご紹介した3つのコツを実践することで、なかなか売れずに悩んでいたという状況を解決できると思います。
それでもなかなか売れない場合には、作品(商品)と販売サイトの相性が悪い可能性もありますので、こちらの記事も合わせてご覧ください。

