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地方暮らしでも成功!ハンドメイド在宅起業のストーリーを公開します

今日は、Creema(クリーマ)を中心にリネン服の販売をおこなう、洋服ブランド『mauve pink』代表の宮石 由美子さんの起業ストーリーをインタビュー形式でお伝えします。

ゼロからハンドメイド販売をスタートさせ、今では月に50~100着のペースで売れ続けている人気ブランドに。

『mauve pink』はどのように生まれたのか?

2016年~2019年の3年間で起きたハンドメイド起業の軌跡をお届けしていきます。

ハンドメイド起業を始めたキッカケ

── まずはどのようなキッカケで「ハンドメイド起業」の道を歩こうと思ったのか、その経緯を教えていただけますか?

宮石:私は主に不動産関係の営業として働いていたのですが、2014年頃に販売サイト『minne(ミンネ)』の存在を知り、そこで洋服を出品してみたところコンスタントに売れるようになり、2016年の6月に「独立しよう!」と決め、今に至ります。

ただ、その過程にはいろいろなことがありましたね。

私は福岡に住んでいて、18歳の頃に会社へ就職しました。OLとして事務仕事をしていましたが、その2年後には結婚してしまったので、そこから10年間、30歳まで専業主婦をしていたんです。

でも心のどこかでは「起業したい!」という気持ちがあり、当時は士業に憧れていたので行政書士の勉強などを子育ての合間にしていました。でもやはりスキマ時間で学ぶにはちょっと難しくて、それとは別の「宅建(宅地建物取引士)」の資格を取りました。

── 子育てや家事をしながら「宅建」の取得とはスゴいですね!

宮石: そんな中で実は離婚を経験することになり、子ども3人を自分の稼ぎだけで食べさせてあげなくてはならない問題に直面することになります。

そこで選んだのが、頑張った分だけ報酬のある、不動産業界での歩合制の営業でした。ちょうど宅建の資格も持っていたというのもあります。

その結果、子どもが大きくなるまでしっかり養い、ローンを組んで家を買うようなこともできました。

ただ、やはり営業という仕事はすごく大変で、どこかのタイミングで起業することはできないかなと考えるようになりました。休みもあまり取れない上に休みでも電話がかかってくるし、成績が悪ければ胃が痛くなるような状況です。

そんな中で、販売サイト『minne(ミンネ)』との出会いがありました。

── 営業として働く以前から起業を検討していたことがわかるエピソードでしたが、なぜハンドメイドでの起業を選択されたのでしょうか?

宮石:20歳で結婚して、10年間専業主婦をしていたというお話をしたと思うのですが、その時に宅建などの勉強以外に、趣味で子供服を作っていたんです。

続けていくうちに服作りにすごくハマってしまって、だんだん大人服も作るようになるにつれ周囲から「すごく素敵な服なんだから販売してみたら?」と言ってもらえるようになりました。

とはいえ、当時は1990年代です(笑)。

パソコンが普及する前で、ワープロが日本にも広がり始めた頃。会社業務の基本は電話とFAXで、企業によっては専用端末があるぐらいの時期なので、今みたいなネット販売はできませんでした。

── windows が普及したのが1995年の話なので、インターネットという言葉もまだまだの頃ですね。

宮石:そうなると服を販売するにしても、選択肢が「店舗を持つ」または「セレクトショップなどに置いてもらう」などに限定されます。

当時の福岡ではセレクトショップもまだ少なく、やるとしたら自分で店舗を持つしかなかったんです。そう考えると資金も必要ですし、子育ての真っ最中でもあったので時間もありませんでした。

そんなわけで一度は「服の販売」という道をあきらめたわけですが、時代が変わり、SNSやWeb上の販売プラットフォーム(ミンネやクリーマ)が充実してきたました。

そのおかげで、まずは副業的にハンドメイド作品を売ってみようと踏み切ることができたわけです。

副業時代はどれぐらいのお金を稼げたのか?

── まずは副業でハンドメイド作品の販売を始めたということですが、実際のところ売上などはどうだったのでしょうか?

宮石:ほかの人たちがだいたい7,000円ぐらいで売っているようでしたので、私は5,000円ぐらいの単価で売り始めました。そこからだんだんと月に1~2万円を稼げるようになり、やがて月に5~6万円は稼げるようになりました。

とはいえ、これぐらいの売上では起業なんてできないと思っていたので、あくまで副業です。

その当時は土日休める仕事に移っていたので、土日に制作してひとつひとつの出品です。1ヶ月の中で休みは9日ほどあるので、そこの時間を使って1日に2着ぐらいのペースで服を作っていました。

当時はまだ今よりも単価は低かったので、20枚売ったとしても、月の利益は10~12万円ぐらい。それでも会社員にとってこれだけの臨時収入があるのは嬉しかったですね。

しかも好きなことをして、苦にならずにこれだけお金が入るという経験はむしろ楽しかったです。

── 相場に比べ単価が安いとはいえ、いきなり5,000円という値段をつけて売ることに抵抗はなかったのですか?

宮石:あまり抵抗もなく、勇気もいりませんでしたね。

率直なところ、自分の作品(服)に自信があったんだと思います。他の人の作品を見て「自分の方がセンスあるじゃん♪」って思ってたんですよね。

「ここに並べたら私の服が一番目立つ!」そんな自信があったので高いとは思いませんでした。

それに服ってそもそも安くないんですよね。私も服が好きなので自分でもよく買いますが、ちょっとこだわるとデパートやセレクトショップでは1着で数万円はします。

リネンなどの天然素材の服になると2万円、3万円は当たり前なので、そう思うと5,000円という価格設定は高くないんですよ。

会社を辞め、完全独立するまでのストーリー

── 副業としてある程度は稼げるようになった中、独立・起業しようと決断した理由は何だったのでしょうか?

宮石:ある日、突然「神」が降りてきて、会社を辞めようと思ったんです(笑)。

でもあえて説明するならば、月の利益が最高で12万円だった(まだ本業の収入を超えていない)にもかかわらず見切り発車で独立できたのは、会社員時代に営業マンとして頑張ってきたことが根拠になっていたのかなと思います。

集中して頑張ればぜったいに売れる!って。

またタイミングとして子どもが成人していたので、自分ひとりだけが食べていければ最悪OKという状況も重なりました。1人目は21歳で、3人目を生んだのも25歳。現在は下の子も働き始めています。

さらに理由を加えるとしたら、季節が春だったことも大きかったです。

私自身が作っている作品の多くが春モノだったので、起業に集中するのであれば「今だ!」と思ったんです。「minne(ミンネ)」のクリエイターも増えて競合だらけになる前に参入しておきたかったというのも背景にあります。

── 作品がいちばん売れる時期と、生活にかけるコストが減ったタイミングが重なったんですね!

宮石:とはいえ、月にかかる費用はもちろんあるので、月30万円は最低でも稼げる必要はありました。貯金も無かったので、余裕はぜんぜんなかったんです。

(子どもの養育費や家のローンにお金がかかっていたので貯金に回せていませんでした)

思い立った翌日に上司へ会社を辞めることを告げたのですが、今こうしてハンドメイドだけで食べていけていることを考えると、あのタイミングで独立して良かったなと思います。

「貯金はなかったけれど、起業はできたよ!!!」

これは声を大にして、このブログの読者の方にお伝えしたいですね。

起業してみて知ったリアルな現実

── 独立・起業後は、順風満帆だったのでしょうか?

宮石:安定収入がなくなるっていうのはやはり少し怖かったですよ。

その頃を振り返ると、娘にインスタを教わって投稿をしていたり、あとはワードプレスに詳しい人に相談しながらブログを立ち上げて、アフィリイエイトや広告収入が得られる仕組み作りもやったりしていました。

やっぱり、ハンドメイド一本でやっていくことに不安があったんだと思います。

会社員をずっとやっていたので、自分の力で稼ぐという体験もなかったので尚更です。当時はまだメルカリのように手軽なものもなかったですし。

会社ではすでに仕組みがあり、上司からの教えがあるのでそれに従っていれば良いですが、それを今度は自分ひとりでやっていくのでやっぱり不安はありましたよね。

それだけに、売るための工夫は一生懸命やりました。

結果として売れるようになったら「やっぱり楽しい!」っていう気持ちになりますし、それがあるからここまで続けてこれたのかなと思います。

そして何よりも、好きなことを仕事に、好きな時間に仕事ができるのは魅力でした。人によってはその不安定さに不安を感じるかもしれませんが、私は不安よりも自由であることが嬉しくてたまらなかったんですよね。

福岡(地方)で起業するということ

── 福岡で起業したということですが、地方であることのデメリットはありませんでしたか?

宮石:東京との差は今でも感じますね。福岡もお店は増えてきていて、九州の中では栄えてますが、情報がまだまだ東京や大阪に集まっていると思います。

セミナーに行くにしても、ほとんどが東京か大阪での開催で、私も一度はセミナーに参加するために東京まで足を運んだこともあります。

ですが、福岡から東京に出るとなると交通費や宿泊費がセミナー代以外にもかかってきます。毎週土曜日で全5回開催などの連続講座には参加したくてもちょっと厳しかったですね。

── 東京近郊に住んでいるとセミナー参加も気軽にできますよね。

宮石:それでも私がここを離れられないのは、やっぱり福岡が好きだからなんです。九州で一番の都会でありながら、海や山や自然の要素があるのがいいんです。

海は近いし、緑もある。人口的に若い女性が多く、そういった意味ではおしゃれな女の子が多くて、そこは東京にも負けてないって思いますね。

文化として、九州の男は本州に出す、女は福岡までなら親がお金を出してくれる、みたいな。なので新しいパンケーキ屋さんなどが出るとよく話題になってます(笑)。

情報はまだまだ入ってくるのが遅いですし、独立や起業に対して意識が高い人でも「ZOOM」よりは「Skype」を使っていたりとちょっとした差はありますが、やっぱり私は福岡が好きなんですよね。

これからハンドメイド起業をしたい方へメッセージ

── 最後になりますが、ハンドメイド起業をしたいと考えている方へメッセージをお願いできますか?

宮石:私の場合は「好きなことをやる」というのをとても大事にしています。続けられないとやっぱり意味がないですよね。

でも、お金のことだってもちろん考えないといけない。

私の場合は貯金がない状態で始めてしまったけれど、気持ちの余裕は必要なので蓄えはあった方がいいですよね。ほかの収入源があればそれもいい。

それを踏まえた上で、一番大事な「楽しい」「ワクワク」を基準に起業活動するといいんじゃないかなって思います。

イヤなこと、大変なことがあって会社員を辞めたのに、また同じようなキツいことばかりが続いたら独立する意味がありませんよね。

── 起業をうまくいかせるためのアドバイスなどはありますでしょうか?

宮石:絶対に私の服は売れると思っていましたし、その自信があったから売れたのだと思います。自信がなければやっぱり売れないんですよ。

他の人の作品と比較して、「これなら私だって売れる!」という感覚はとても大切です。口に出して言ったことが本当になるのを最近の私はすごく実感していて。

技術的なことやお金のこともあるけれど、もっとも重要なのはマインドです。

「絶対にこれで成功する!」という状態よりも、「あ、私これで成功するな…」と、自然に、無意識的に思えるものを起業手段として選ぶといいと思います。

── ここの分野なら他の人たちに負けないぞっていう自信は大切ですね!

宮石:あとは、「選ぶときには、楽しそうな方を選ぶ」というアドバイスもあります。

キライなこと、苦手なことだと実行に対してストレスがかかると思いますけれど、自分が楽しい、面白いと思えるものであれば勝手に工夫をしますよね。楽しいことならずっとやってしまう。

今は好きなこと、手段、手法を選べる時代になりました。

webで売る、対面で売る、ネットで売るなども選べます。ウェブでのメールやお問合せが頻繁に来るのが面倒であれば店舗を出す…など。

とにかく「楽しいこと」で起業ライフを埋め尽くしてあげると良いのかなって思いました。

ぜひ地方での起業や、好きなことでの起業をあきらめたくない方は、このブログを読んで「ハンドメイドで稼ぐ力」を身につけていただければと思います。

── 長い時間、今日はありがとうございました。

宮石:こちらこそ、ありがとうございました!

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メディア編集室 mauve pink
mauve pink メディア編集室です。代表のYumiko と広報PR担当による共同執筆記事の場合に表示しています。

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