選ばれる作品作りのコツは、世界観へのこだわり

ハンドメイドの作品をつくる時、自分が「できること」を活かした制作をすることだけに終始せず、自分の “世界観” を届けることが作家には必要だと考えています。

スティーブ・ジョブズがApple を作り、iPhone を広げたことでその世界観が世界を包み込んだように私には、お洋服のハンドメイドブランド「mauve.pink」として届けたい世界があります。

世界観” という言葉を辞書で引くと「世界を全体として意味づける見方・ 考え方」と出てくるわね。

年収500万円の人と、年収3,000万円の人とでは世界を捉えるものの見方・考え方が違うように、その人の持つ「世界観」によってこの世の中の見え方そのものが変わります。

そして洋服は、それ自体がもつ世界観によって、“着るだけでその人の世界を変える” ことが実現できるアイテムだと私は考えています。

今日はこれから、「mauve.pink」の世界観をお伝えしていきたいと思います。あなたのハンドメイド作品のブランドや世界観作りのヒントにお役立てください。

服で女の子は幸せになれる

自分が好きな服、または、出かけた先にふさわしい服を着ると、なんだか自分のランクが上がったような感じがしますよね。

スーツを着ていれば仕事ができるビシっとしたイメージを与えると思いますし、毛玉だらけの、よれよれのセーターを着ていたらその人の評価も下がってしまいそうな印象があります。

それぐらい、服そのものが持っている世界観というのは影響力があると思っています。

服そのものが持っている世界観があり、そこには着た人をガラっと変える力がある…。そう思わない?

「mauve.pink」では手作りで500枚以上売れたジャンパースカートがあるのですが、このブランドがもっともっと多くの人に届いたとき、世界はどうなるだろうと未来を描いたことがあります。

そこはきっと、雑誌の中のような街並みにふさわしい、おしゃれが大好きな女の子たちであふれかえっているのでは。そう想うのです。

朝、出掛ける前にクローゼットを開けてお気に入りのお洋服を選ぶ。

忙しくてバタバタしがちなありふれた日常も、普段着からおしゃれな装いができる「mauve.pink」なら、どんな毎日でも「女の子」でいられる体験を提供できます。

mauve.pink の雑誌があったとしたら

女の子はみんなオシャレが大好き。「今日はこの服を着てあの人に会いに行こう!」

そんな気持ちを後押しするのが「mauve.pink」のこだわりです。

スカートがひらっとするのはやっぱり女らしさの象徴。例えパンツスタイルであっても、上は可愛いブラウスを着るような工夫で「女の子」であることを大切にして欲しいと私たちは願います。

都心を離れたキレイな住宅街。雑誌のような街並みが広がります。

そこに似合う服。そこに合うメイク、そこに合う髪型。

30~40代の女性が、お友だちとランチしているような風景をイメージして、私たちは服の世界観を一つひとつ手作りのハンドメイドに込めます。

「mauve.pink」の特徴のひとつは、1~2泊の小旅行に着ていくお客様が多いということ。

女の子であることを忘れさせないデザインでありながら、着心地を重視したゆったりとしたワンピース。それが選ばれている理由のひとつだと思います。

私たちが目指すのは、「自己満足+周りからも評価高い」という状態なの

奇抜ではない、でもベーシックすぎない。周りから「いいね!」がもらえる服。普通のワンピースでもそう見えるのは、生地の質にこだわっているから。

手前味噌ですが、そのようなこだわりをもって日々作品作りを続けています。

頑張って「売る」のはもう卒業しよう!

これまでに、このサイトの中ではいくつかの「売る」ための方法をお伝えしてきました。

参考:初心者が販売サイトでハンドメイドを売る3つのコツ

参考:服のハンドメイド起業、準備と始め方

参考:Creema を使いこなして売上アップ!超戦略マーケティング

参考:ハンドメイドを本業に変えるお金の考え方

参考:カテゴリ別!クリーマやミンネで売れるようになるためには?

しかし少しずつ時代は、マーケティングの力で売るというよりも、ブランドの力で売れることが今よりも自然になっていくような気が私はしています。

「何をやっているお店ですか?」と聞いてくるお客さんの反応が、

「あ、服を売ってるんですね! 欲しいです!」となるような。

そのブランドがあるからこそ、どんな商品であってもお客様が魅了されて買っていくような。そういった感覚がもっと当たり前になるかもしれません。

だからこそ私たちハンドメイド作家は、自分たちが考えている以上にブランドの「世界観」を意識してこれから展開していく必要があると私は考えています。

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